誤嚥性肺炎、肺炎球菌性肺炎で救急搬送

土曜日の診療は14時までですが、終わってみれば16時。その後、クリニックのシャッターをしめて、復習、予習や片付けをした後、約束していた同窓会に行こうかと18時10分にクリニックの裏の出口をあけると、エレベーターホールに座り込んで立てない高齢女性がいらっしゃいました。よくみると、2カ月前に拝見した患者さん。風邪で近医にいって薬をもらったけど治らなくてと、咳をとめてほしいといらっしゃったものの、土曜日というのを忘れていたそうです。看護師もいないのですが、クリニックに入って頂きました。この3日水分しかとれないとのことです。37.5℃の微熱ですが、動脈血酸素飽和度は88%と酸素吸入が必要な状況。レントゲンで右肺炎。インフルエンザ陰性でしたが、肺炎球菌尿中抗原陽性でした。妻を呼び寄せ、大塚病院に連絡し、救急車で搬送、入院して頂きました。高齢者では、誤嚥性肺炎、肺炎球菌性肺炎でも、高熱とならずに、風邪程度、食欲はない程度で重症化していることがあります。一緒に救急車に乗りながら、患者さんは、“先生は同窓会に行けずに運が悪かったけど、私は運がよかったわ”と。退院をお待ち申し上げます。

4月15日