ごく一部の週刊誌で、喘息治療で最も重要な吸入ステロイドを否定しただけでなく、全ての喘息薬を否定し、水泳だけしていれば治るような記事を発表したために、喘息患者様は悩んで振り回されてしまった方が多くいらっしゃいます。
喘息薬がない時代、吸入ステロイドがない時代は、年間6千人以上の方が喘息で死亡しておりました。喘息の有病率は何倍にも増加したにもかかわらず、喘息死は1500名に減少しております。
これが吸入ステロイドの普及による効果です。吸入ステロイドは、内服や注射と異なり、少量のステロイドでも気道局所に極めて有効です。吸入ですので、全身的な副作用の心配は殆どありません。水泳だけしていたら、喘息死は昭和の時代に戻ってしまいます。
産経新聞が、私とNTT東日本関東病院の放生先生の取材をしてくださり、国際的な標準的な治療をしめしてくださいました。これで多くの患者様が救われると思います。
12月26日