喘息の患者様に吸入ステロイドを紹介させていただく際に、ステロイドの副作用を心配される患者様がいらっしゃいます。ステロイドの内服は糖尿病、高血圧、骨粗鬆症など副作用がたくさんありますが、吸入では気道から血液中に吸収されるのは微々たるものであるため、嗄声や口腔内カンジダ症程度のものが稀にあるものの、重篤な副作用はなく、妊婦でも小児でも安全に使用できます。喘息死がこの10年で減少したのも、吸入ステロイドが普及したからといわれています。今後も患者様への説明を継続させていただきます。
4月2日
呼吸器科・アレルギー科・内科、池袋大谷クリニック。大谷院長の徒然日記。