睡眠時無呼吸症候群と心筋梗塞

睡眠時無呼吸症候群の患者様は夜間の低酸素のために、動脈硬化や高血圧、不整脈や心筋梗塞のリスクが増大することが知られております。ある患者様の御主人様が無呼吸だろ思うと、当クリニックの簡易型アプノモニターで検査させていただきました。中等度の無呼吸は認められましたが、重症ではなかったため、CPAPという陽圧呼吸で無呼吸をなくす器械の治療を保険でするために、某睡眠クリニックにて脳波をとりながらの精密な無呼吸の検査を御紹介させていただき、夜間のみの1泊入院が決まっていました。しかし、その検査入院前に心筋梗塞を発症し、某病院に入院されました。心不全を生じたりでICU管理となったり、たいへんでしたが一命を取りとめました。心筋梗塞が助かってよかったのですが、もっと早く無呼吸を診断してCPAPで治療していれば心筋梗塞になるリスクが低下していたかもしれません。男性の4%、女子の2%といわれる睡眠時無呼吸症候群の患者様を早期に発見して治療させていただかなくてはいけません。

3月10日