これが最後の緊急事態宣言になりますように 東京新聞

東京新聞で新総裁に望むことを取材頂きました。これが最後の緊急事態宣言になるために、第6波が来ても小さな波で終わるために、コロナでの在宅死亡がなくなるために、考えてしまいます。

第5波は過去最大に大きな波で、若い方々でも重症化しました。当クリニックで、第5波はPCR陽性274名、内ワクチン2回接種後のいわゆるブレークスルー感染は11名のみで、皆軽症でした。残りの263名のうち、約10%の20名以上の患者様は、レントゲンで肺が真っ白になっていたり、意識消失したりで、クリニックから救急搬送した方々、自宅で酸素飽和度が90%以下まで低下して救急要請してもベッドがなくて救急隊が帰らざる負えなかったため、私が酸素濃縮器を手配した方々です。

ワクチン接種がすすんだことはとてもありがたいことです。抗体カクテル療法もできるようになってまいりました。待望するのは、軽症患者用の内服治療薬の開発です。ファイザー、ロシュ、メルク、塩野義製薬が開発中です。経口薬が年末年始に向けて開発されれば、2022年は元の生活に少しずつ戻ってくるのではないかと期待してしまいます。

9月28日



知恵セブン3 コロナの今後

 知恵セブン3でコロナの今後に関してコメントさせて頂きました。

現在、中等症II、重症者でのステロイドや抗ウイルス薬、ヘパリンなどの治療は確立してきました。

軽症者用にも、抗体カクテル療法が開始、更にGSKの抗体治療も認可される様子です。

待望されるのは、軽症者用の経口薬と考えます。インフルエンザのタミフルに相当する内服薬が開発されれば、ワクチンでの予防とともに治療薬もあってと、重症化阻止が可能になり、とても安心できます。

現在、ロッシュ、メルク、ファイザー、塩野義製薬が臨床試験を行っております。臨床試験を早く進めるために、該当患者様には御協力をお願いし、対応病院に御紹介させて頂ければ幸いです。

9月21日









TBSまるっとサタデー コロナの抗体検査

コロナの抗体検査に関して、TBSまるっとサタデーでコメントさせて頂きました。我々医療機関では、ロッシュまたはアボット社の試薬にて抗体検査は可能です。抗体価がワクチン接種後数か月で低下するという報告が出て以来、心配される患者様もいらっしゃいます。

ステロイドや免疫抑制薬などで抗体上昇しにくい患者様は、抗体が上昇していなければ、来年度の3回目ワクチン接種の際に、mRNAワクチンでなく、アストラゼネカ、ノババックス、国産ワクチンなど他の機序のワクチンに変更できる可能性を検討するということで意味があると考えます。

現状では、抗体価がいくつ以上で安全、いくつ未満でリスクというデータがないこと、すぐに3回目のワクチンを選べる環境にないことから、全ての方々が抗体価を調べても対応する手段がありません。更に、抗体価が低下しても細胞性免疫は残っています。

将来、データが出そろって、更にワクチンを選べる時代が来れば、健康診断の中で、抗体価測定ということもありえるかもしれませんが、現状は、抗体測定は一部の免疫低下した方々が有益だと考えます。

9月20日