喘息と黄沙

東京医科歯科大学主催の喘息の研究会がお茶の水で開催され、外来診療後、勉強させていただきました。特別講演では近畿大学の東田先生が喘息治療の問題点を御講演くださいました。
関西では関東では大きな問題とならないような黄沙からも喘息増悪があるそうです。黄沙、PM2.5といった大気汚染で増悪する患者様は確かにいらっしゃいます。一方で、改善すると吸入ステロイドを中断してしまう患者様もやはり多いと悩みは同様です。

9月27日

気象病 台風と喘息

台風が近づいてきています。喘息、咳喘息の患者様は気圧の変化、気温の変化、寒暖差などから悪化して、予約外受診をいただくことも多くなっております。フィリピン沖で台風が悪化しても喘息が悪化する患者様、雨が降る前に天気を予測できると置き傘不要の患者様もいらっしゃいます。喘息だけでなく、頭痛も悪化してしまう患者様も多くいらっしゃいます。最近では気象に関係した体調の変化として気象病という概念も登場しました。いずれにせよ、秋の台風シーズンがはじまってしまいました。

9月23日

東京医科歯科大学教授と

本日は土曜日の外来診療が長引いて、日本呼吸器学会関東地方会に出席して勉強させていただく機会を逸してしましました。大宮での開催でしたので、池袋からは近いので残念です。しかし、東京医科歯科大学教授で、いつも間質性肺炎の患者様を紹介させていただく先生が学会帰りにクリニックによってくださいました。今後も医療連携、病診連携をすすめて助けていただきたく存じます。

9月20日

マイコプラズマ 朝ラジ

ニッポン放送の高嶋ひでたけの朝ラジのラジオ人間ドッグで感染症に関して話させていただきました。本日のテーマはマイコプラズマです。
マイコプラズマは激しい咳、長引く咳で問題となります。咳喘息や気管支喘息を悪化させることもあります。最近では耐性菌の問題もあり、適切に治療しないといけません。秋から冬に流行し、飛沫感染ですので注意しまいといけません。
高嶋さんとのtalkは楽しい時間でした。

9月19日

非結核性抗酸菌症 朝ラジ


ニッポン放送の高嶋ひでたけの朝ラジのラジオ人間ドッグで感染症に関して話させていただきました。本日のテーマは非結核性抗酸菌症です。
結核に似た菌ですが、人にうつすことはありません。ただし、特効薬があまりなく、長期にわたって治療が必要ながら、次第に進行して呼吸不全で死亡する方も増加しております。中高年の女性で多く、最近はかなり増加しております。日本呼吸器学会でも、治療対策が大きな問題となっております。高嶋さんとのtalkは楽しい時間でした。
9月18日
 

結核 朝ラジ

ニッポン放送の高嶋ひでたけの朝ラジのラジオ人間ドッグで感染症に関して話させていただきました。本日のテーマは結核です。
結核は全世界の1/3の方が感染しています。実際に発症するのはその1/10です。アジア、アフリカでは深刻な問題です。日本でもいまだ死因の第26位で、毎日80名の方が、日本国内で発症しています。抗菌薬はゆうこうですが、耐性菌の問題もでてきました。
高嶋さんとのtalkは楽しい時間でした。
9月17日

エボラ出血熱 朝ラジ

ニッポン放送の高嶋ひでたけの朝ラジのラジオ人間ドッグで感染症に関して話させていただきました。本日のテーマは現在世間を騒がしているエボラ出血熱です。エボラ出血熱は、主として患者の体液(血液、分泌物、とぶつ、嘔吐物)に触れることによって感染する疾患であることから、一般の日本人旅行者に対する感染リスクはさほど高くないと考えられます。それでも、致死率50%以上の怖いウイルスですから、勉強しておく必要があります。高嶋さんとのtalkは楽しい時間でした。
9月16日

デング熱 朝ラジ

ニッポン放送の高嶋ひでたけの朝ラジのラジオ人間ドッグで感染症に関して話させていただきました。本日のテーマは現在世間を騒がしているデング熱です。
3-7日の潜伏期間の後に、発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状がおこります。発熱は発病者のほぼ全例にみられ、時に二峰性です。(風邪やインフルエンザは2-3日で解熱するが、デング熱は4-5日続く。一度解熱した後、再び発熱することもある。)通常、発病後27日で解熱し、そのまま治癒します。また、多くの患者が目の裏の痛みを訴えます。検査所見では血小板減少や白血球減少が半数近くの患者に出現します。
デング熱は感染しても半数は発症せず、軽症例も多く、海外渡航歴がない人はかからないと思われていたため、これまでは風邪などと診断されていたかもしれません。
高嶋さんとのtalkは楽しい時間でした。

9月15日
 

ダイビングと喘息

夏期休暇でダイビングを楽しまれた喘息患者様が受診してくださいました。私もダイビングが趣味ですので、外来中でもつい海の話題をしてしまいます。安全なダイビングのためにも吸入ステロイドは継続していただいております。

9月6日

寒暖差で咳喘息、喘息悪化

寒暖差が激しく、秋が早くも訪れた感じです。この寒暖差のために、咳喘息、喘息の患者様が悪化しております。前日から3度気温が低下すると発作を生じやすくなるとするデータもあります。喘息の患者様にはつらい季節になりました。

9月6日

過敏性肺炎環境調査

長引く咳で喘息を心配されて受診してくださった患者様のレントゲン、CTで過敏性肺炎の陰影を認めたため、御自宅の環境調査にお伺いさせていただきました。水回りに腐木を認め、カビの原因と考えられました。トリコスポロン抗体も陽性であり、診断確実となり、これから環境整備など治療です。カビによる夏型過敏性肺炎は9月に発症が多くなり、住居環境の改善から、長らくカビは生息しますので、12月まで発症します。今後も要注意です。

9月1日