難治性喘息研究会

コロナ第7波のピークも越したようすので、以前からお話を頂いた、難治性喘息の研究会にお伺いさせて頂き、勉強させて頂きました。

広島の保澤総一郎先生の特別講演で勉強させて頂き、呼吸器専門医の先生方と生物学的製剤に関してdiscussionさせて頂きました。

コロナ感染契機で咳喘息を発症する方々も多く、喘息コントロール不良では辛い発作を生じる方々もいらっしゃいます。ガイドラインに沿って、吸入ステロイドを基本にしながらも、ステップ4の重症喘息で経口ステロイドが必要となるような患者様では、生物学的製剤でのコントロールで患者様のQOL改善が可能と考えます。

9月3日





パキロビッド処方に腎機能データが必須、新たな抗ウイルス薬は・・

2022年1月からラゲブリオが、5月からパキロビッドがクリニックでも使用可能になりました。特にパキロビッドはワクチン未接種の高齢者や基礎疾患のある方に対して重症化を90%低下させる素晴らしい薬です。報道ではパキロビッドは併用禁忌薬が多くて使用しにくいとされておりますが、臨床医なら併用禁忌薬を確認するのは難しくありません。パキロビッドはGFRという腎機能データによって、減量しないといけないのです。腎機能データの結果がわかるのは、大学病院でも採血から1時間後、クリニックでは早くても6時間後、通常は翌日になってしまいます。そのため、かかりつけ患者で数か月以内に採血した患者様か、数か月以内の健診結果を持参している患者様にしか処方しにくいのです。

当クリニックでは、ラゲブリオ130名に対し、パキロビッドは17名にしか処方できておりません。重症化リスクのある高齢者に処方しますので、パキロビッドを処方した17名中7名でGFR60以下の腎機能低下を認め、減量が必要となりました。やはり、ファイザーが適格性チェックリストの提出を求めるように、腎機能結果は必須なのです。

新たな抗ウイルス薬を使用できる日が待望されます。

新たな軽症者向け「新型コロナ飲み薬」の承認が待たれる理由(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース