コロナワクチン追加接種とインフルワクチン NHK首都圏ネットワーク

コロナワクチンとインフルワクチンに関して、NHK首都圏ネットワークでコメントさせて頂きました。

年末年始のコロナ、インフル同時流行に備えて、皆様の意識が高くなってくださっていると思います。例年より早くインフルエンザワクチン接種のご予約を頂いております。

コロナワクチンもBA5と従来株の2価ワクチンが認可され、当クリニックでも10月22日から接種させて頂きます。10月22日には、同日にインフルエンザとコロナワクチンを接種される患者様もいらっしゃいます。

同時接種に心配な方は、1日でも2日でも間隔をあけて頂いてご案内しております。以前のような2週間の接種間隔は不要ですので、誤接種の心配もありません。

年末年始対策として、インフルエンザ接種とコロナワクチン追加接種を御検討頂ければ幸いです。

10月20日






寒暖差の体調不良 中居正広のキャスターな会

秋になって寒暖差の激しい日々が続いております。中居正広のキャスターな会で、寒暖差の体調不良に関してコメントさせて頂きました。

寒暖差アレルギーは医学用語では、血管運動性鼻炎。寒暖差の刺激で鼻炎となります。過去の研究では7℃の寒暖差で鼻炎を生じております。

秋は喘息の悪化する時期です。寒暖差だけでなく、ダニアレルギーも秋に喘息を悪化させます。温度25℃、湿度60%でダニは増殖します。夏に増殖したダニが秋に死ダニとなってまってしまい、吸入して喘息発作を生じるのです。

秋は食事は美味しい季節ですが、体調管理は難しい季節かもしれません。

10月15日




難治性喘息研究会

コロナ第7波のピークも越したようすので、以前からお話を頂いた、難治性喘息の研究会にお伺いさせて頂き、勉強させて頂きました。

広島の保澤総一郎先生の特別講演で勉強させて頂き、呼吸器専門医の先生方と生物学的製剤に関してdiscussionさせて頂きました。

コロナ感染契機で咳喘息を発症する方々も多く、喘息コントロール不良では辛い発作を生じる方々もいらっしゃいます。ガイドラインに沿って、吸入ステロイドを基本にしながらも、ステップ4の重症喘息で経口ステロイドが必要となるような患者様では、生物学的製剤でのコントロールで患者様のQOL改善が可能と考えます。

9月3日





パキロビッド処方に腎機能データが必須、新たな抗ウイルス薬は・・

2022年1月からラゲブリオが、5月からパキロビッドがクリニックでも使用可能になりました。特にパキロビッドはワクチン未接種の高齢者や基礎疾患のある方に対して重症化を90%低下させる素晴らしい薬です。報道ではパキロビッドは併用禁忌薬が多くて使用しにくいとされておりますが、臨床医なら併用禁忌薬を確認するのは難しくありません。パキロビッドはGFRという腎機能データによって、減量しないといけないのです。腎機能データの結果がわかるのは、大学病院でも採血から1時間後、クリニックでは早くても6時間後、通常は翌日になってしまいます。そのため、かかりつけ患者で数か月以内に採血した患者様か、数か月以内の健診結果を持参している患者様にしか処方しにくいのです。

当クリニックでは、ラゲブリオ130名に対し、パキロビッドは17名にしか処方できておりません。重症化リスクのある高齢者に処方しますので、パキロビッドを処方した17名中7名でGFR60以下の腎機能低下を認め、減量が必要となりました。やはり、ファイザーが適格性チェックリストの提出を求めるように、腎機能結果は必須なのです。

新たな抗ウイルス薬を使用できる日が待望されます。

新たな軽症者向け「新型コロナ飲み薬」の承認が待たれる理由(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

若い方でも受診控えは危険、コロナの検査してから自宅待機すべきだと考えます

羽鳥慎一モーニングショーでコロナ対応に関してコメントさせて頂きました。

発熱外来の逼迫に対して、駅前などに大規模検査センターを作って頂き、検査と医療を分けることをご提案させて頂きました。医療4学会が非高齢者が発熱しても4日間は受診を控えるように提言しましたが、これではリスクを伴います。若い方がコロナ陽性とわかれば自宅待機で宜しいかと思います。一方で病気はコロナだけではありません。最近でも、抗生剤の点滴が必要になった重症肺炎、胸膜炎、膿胸の患者様が複数名いらっしゃいました。本日は夏季休暇返上で発熱外来のみ行いました。30代男性が重症肺炎に脱水も加わって、検査中に意識レベル低下しました。外来でコロナ陰性を確認するとともに、点滴施行後、救急搬送で入院して頂きました。

コロナ陽性か陰性かを確認して、方針をたてやすくするために、発熱難民を出さずに、発熱外来の逼迫を生じないためにも、駅前などに大規模検査センターを作って頂き、検査と医療を分けられればと考えます。

8月9日














コロナ第7波 NHKニュースウオッチ9

コロナ第7波 NHKニュースウオッチ9でコメントさせて頂きました。

6月は落ち着いていたのが、7月では、若い方だけでなく、高齢者や基礎疾患有する方々の陽性者が増加しております。このため、この1週間で、重症化予防のメルクのモルヌピラビル1名、ファイザーのパキロビッド2名処方させて頂きました。

インフルエンザのタミフルやゾフルーザに該当する誰にでも処方できる治療薬、抗ウイルス薬がコロナでは現状認可されておりません。ワクチンで予防することが中心になりますから、3回目未接種の方は3回目接種を、高齢者や基礎疾患を有する非高齢者は4回目接種をご検討頂ければ幸いです。

7月8日







コロナ第7波入り口の可能性?TV東京WBS

TV東京WBSでころな急増、第7波に関してコメントさせて頂きました。東京では6月までおちついていたのが、今週急増しておりますが、当クリニックも同様です。

ワクチン3回接種済の方々は6月までは微熱と咽頭痛程度だったのが、7月では3回接種済のかたがたでも38~39℃の高熱が出る方々が散見されます。抗体価が低下してきているのかもしれません。

60歳以上の方、60歳未満でも基礎疾患お持ちの方々は4回目接種を検討頂ければ幸いです。

7月6日






熱中症とコロナ TV朝日羽鳥慎一モーニングショー

TV朝日羽鳥慎一モーニングショーで熱中症とコロナに関してコメントさせて頂きました。頭痛、倦怠感、嘔気、発熱など熱中症とコロナで共通する症状もございます。

最近のコロナ患者様の特徴として、コロナに伴う食欲低下、嘔気で水分不足となり脱水を伴い、かなり重篤感をもって、フラフラでいらっしゃることもあります。

発熱外来の時間帯で患者様に点滴を開始すると、次のPCR予約の患者様をかなりお待たせしてしまうので、水分摂取可能な方にはご自分で水分摂取いただくように、水のペットボトルと経口補水液も冷蔵庫に用意するようにいたしました。

猛暑の中で第7波がこなければいいのですが。。。

7月4日








“コロナ禍で誤嚥性肺炎を予防して健康寿命をのばすために” 渋谷区歯科医師会講演会 

渋谷区歯科医師会主催の“渋谷よい歯のつどい”にて講演させて頂く機会を頂きました。

“コロナ禍で誤嚥性肺炎を予防して健康寿命をのばすために”というタイトルで渋谷区民の皆様を前に90分お時間を頂きました。

コロナ禍でステイホームの時間が長くなり、身体運動が低下すると肺炎のリスクが高くなります。人との会話も減った2年間ですから、のどの筋力も低下している可能性があります。

最近、政府から国民皆歯科健診の骨太の方針案が発表されたばかりです。誤嚥性肺炎の予防として、口腔ケア、歯科健診は重要です。誤嚥性肺炎は飲食物の誤嚥よりも、夜間寝ている間の、無意識の唾液や逆流した胃酸の誤嚥、不顕性誤嚥が問題になります。口腔内細菌を含んだ唾液の誤嚥での肺炎リスクを減らすためには、口腔内細菌を減らす口腔ケアが重要です。

肺炎球菌ワクチンの接種、嚥下反射や咳反射の低下に関与する脳梗塞の予防、動脈硬化の予防も重要です。

高齢者肺炎では誤嚥性肺炎の頻度が高くなります。誤嚥性肺炎を予防して、健康寿命をのばして頂きたいものです。

2022年6月5日




 

上気道感染症を科学する

私の恩師、東京医科歯科大学前学長吉澤靖之先生監修の“上気道感染症を科学する”が出版、クリニックにも届きました。東京医科歯科大学呼吸器内科教授の宮崎泰成先生が編集、私も編集協力させて頂きました。

新型コロナウイルス感染症がまだまだ流行しておりますが、上気道感染症が呼吸器疾患の大きな分野ですし、様々な呼吸器疾患は上気道感染症を契機に悪化します。とても身近な疾患である上気道感染症を勉強させて頂く機会を頂きました。

4月24日




隠れ脱水 フジTV めざましテレビ

4月後半になって暖かい日が増えてまいりました。

フジTVのめざましテレビで隠れ脱水に関して、コメントさせて頂きました。

まだ脱水症に陥るのは時期が早いと思われるかもしれませんが、例年ゴールデンウィークから熱中症の患者様は出てまいります。今年は寒暖差が激しく、4月後半で暖かい日は暖かいため、汗をかいているのに気が付かず、コロナ禍でのマスク生活もあって水分補給が足りなくなりますと、脱水に陥るリスクが高くなります。口喝だけでなく、めまい、足がつる、食欲低下など症状も多彩です。

5~15℃の水を1時間に100CC程度、こまめにとって頂ければ幸いです。

4月17日








コロナ第6波収束に 週刊文春

コロナ第6波は減少傾向ですが、遷延しております。週刊文春で第6波が遷延する理由と今後の展望、出口戦略をコメントさせて頂きました。

ワクチンブースター接種が遅れたこと、現在も1、2回目接種のようにすすめないこと、オミクロン株がBA1からBA2に置き換わる可能性があること、オミクロン株の感染力の高さ、高齢者施設や学校、保育園でのクラスターなど多岐にわたる原因が考えられます。

とはいえ、ブースター接種がやっとすすんできました。高齢者や基礎疾患のない方々にも処方可能な塩野義製薬の経口薬の臨床試験はPhase IIa IIbまで良好な成績、現在Phase III進行中で、厚労省に承認申請したと報道されております。国産の経口薬の有効性と安全性が確認されて認可されれば、とても心強いですし、気が楽になります。

明るい兆しも出ており、収束近しと期待しております。

3月13日







女性自身に“絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理 コロナ対応版” を御紹介くださいました。

絶対に休めない!コロナ対応前線医師の「健康ルーティン」(女性自身) - Yahoo!ニュース

イラストをかわいく作成くださり、心から感謝申し上げます。

ワクチンブースター接種がすすみ、複数の経口治療薬がクリニックでも使用可能になれば、収束が近づくと期待しております。

皆様も御自愛くだされば幸いです。

2月20日







TV朝日 サタデーステーション みなし陽性に関して

TV朝日 サタデーステーション みなし陽性に関してコメントさせて頂きました。

感染爆発、検査逼迫で、政府は医療機関での検査なしでも診断可能とすること、濃厚接触者が発熱した場合の抗原またはPCR検査なしでの診断可能とすることなどの方針を決めたようです。

院内の拡散増幅の試薬はあと限られた数しかありません。入荷の見込みもありません。院内検査ができなくても、検査会社に唾液PCR検査を依頼しておりましたが、驚いたことに唾液を入れる容器すら不足しているのです。在庫はあと1週間分で、1週間後にはPCR検査もできなくなるかもしれません。

PCR陽性で軽症者、基礎疾患なしでは解熱鎮痛薬での対症療法となりますが、PCR陽性、軽症でも基礎疾患、高齢者、肥満など重症化リスクがある方々は重症化リスク低減のモルヌピラビルを処方させて頂きますので、確定診断に検査は必要です。

医療機関受診なしで、御自宅で抗原定性キットで診断する場合、抗原定性キットは感度が高くはないので、複数回検査が必要になることもございます。昨日も御自宅の抗原定性キットで2回陰性でしたが、当クリニックでのPCR陽性の発熱患者様もいらっしゃいました。

また忘れがちなのは、若くて軽症、基礎疾患がなくても肥満は重症化リスクとなり、BMI30以上ではモルヌピラビルの適応になりますので、自己判断での“みなし陽性”にも注意が必要です。

最近は、若年者から中高年で基礎疾患のある方へのコロナ患者、PCR陽性者がシフトしてきました。入院された方々も複数名いらっしゃいます。

オミクロンだから甘く見ていたとおっしゃる、肺炎合併、中等症Iの患者様もいらっしゃいます。

検査拡充で何とか第6波をしのいで、ブースター接種促進、新たな経口薬認可まで医療も持ちこたえていきたいと考えております。

1月29日








外来崩壊 発熱難民 TBS ニュース23

外来崩壊、発熱難民に関して、TBS ニュース23でコメントさせて頂きました。

発熱患者様からのお問い合わせで電話は鳴りっぱなりですが、すべてに対応できない状況です。

コロナ特にオミクロンと風邪、インフルエンザを検査なしで診断することは不可能です。

院内での拡散増幅の試薬が足りなくなっており、検査会社への唾液PCR提出件数を増やして対応しておりました。驚くことに唾液PCR検査の唾液を入れる容器すら足りないのです。

あと1週間で在庫はなくなり、1週間後にはPCRを施行できなくなるかもしれません。

検査体制を早急に整えて頂きたいものです。

1月27日






発熱難民 TV朝日 グッドモーニング

TV朝日 グッドモーニングで、感染爆発で発熱難民がでていることをコメントさせて頂きました。発熱患者様からのお問い合わせで、朝から電話は鳴りやみません。池袋周辺、クリニック近隣の患者様を拝見するのが精一杯で、板橋区、練馬区、埼玉県で発熱外来を受けれないからとお問い合わせを多数頂きますが、対応できない状況です。院内拡散増幅の検査試薬がたりないだけでなく、唾液PCRでの唾液を入れる容器すら足りません。

オミクロンになって、軽症者が増加したとういえ、中高年でも感染者が増加、基礎疾患のある方もいらっしゃり、入院していただく方も複数名いらっしゃいます。

既に発熱難民はでていると思いますが、第6波が更なる大きな波にならないことを期待するばかりです。

1月27日







あけましておめでとうございます。年末年始の発熱外来も終わりました。

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。

12月31日、1月1日は発熱外来を行っておりました。発熱のお問い合わせも増加してきておりますが、昨年の第3波の感染爆発まではいかずに、年末年始の発熱外来を終了いたしました。

1月には第6波が来ると思いますので、可能な限り早急に、高齢者および基礎疾患患者へのワクチンのブースター接種をさせて頂きたいと考えます。

第5波までと異なり、抗体薬や抗ウイルス薬で治療可能です。抗体薬では抗体カクテル療法 カシリビマブ・イムデビマブ (ロナプリーブ)とGSKのソトロビマブが使用できます。抗体カクテルはオミクロン株には有効ではありませんが、ソトロビマブは有効です。経口薬として、メルクのRNAポリメラーゼ阻害薬 モルヌピラビル(ラゲブリオ)が処方できるようになりました。重症化リスクの高い軽症および中等症患者の入院および死亡リスクを約30%低減できます。今後、日本でも認可されると思われる、ファイザーの経口薬はプロテアーゼインヒビターで、重症化リスクを88%低減したと報告されております。更に、塩野義製薬も同じプロテアーゼインヒビターの経口薬を開発中で大きな期待がかかります。

第6波をできるだけ小さな波が抑えて、コロナが収束、2022年は with コロナが可能になると考えております。

1月3日