“コロナ禍で誤嚥性肺炎を予防して健康寿命をのばすために” 渋谷区歯科医師会講演会 

渋谷区歯科医師会主催の“渋谷よい歯のつどい”にて講演させて頂く機会を頂きました。

“コロナ禍で誤嚥性肺炎を予防して健康寿命をのばすために”というタイトルで渋谷区民の皆様を前に90分お時間を頂きました。

コロナ禍でステイホームの時間が長くなり、身体運動が低下すると肺炎のリスクが高くなります。人との会話も減った2年間ですから、のどの筋力も低下している可能性があります。

最近、政府から国民皆歯科健診の骨太の方針案が発表されたばかりです。誤嚥性肺炎の予防として、口腔ケア、歯科健診は重要です。誤嚥性肺炎は飲食物の誤嚥よりも、夜間寝ている間の、無意識の唾液や逆流した胃酸の誤嚥、不顕性誤嚥が問題になります。口腔内細菌を含んだ唾液の誤嚥での肺炎リスクを減らすためには、口腔内細菌を減らす口腔ケアが重要です。

肺炎球菌ワクチンの接種、嚥下反射や咳反射の低下に関与する脳梗塞の予防、動脈硬化の予防も重要です。

高齢者肺炎では誤嚥性肺炎の頻度が高くなります。誤嚥性肺炎を予防して、健康寿命をのばして頂きたいものです。

2022年6月5日